Hokkaido Society for Children

研究の構造

 北海道子ども学会設立準備委員会では、研究の方向性として、学会設立の趣意と会則をより具体的に表わす「研究の構造」を創案した。そしてこれを、子ども学会の研究の基盤とした。

 また、これは、個々の会員の研究の一助となることを願い提示されている。

研究の対象

  1. 子どもと子どもに関するものすべて(研究、実践、社会現象、思想、etc…)
  2. 学会の趣旨に沿ったもの

研究の姿勢

  1. 事実を求める。
    • 子どもと関わる者の感性を大切にする
    • 客観性、実証性を求めていく
  2. 子どもそのものに目を向ける。
    • 子どもの価値観を大切にする
    • 謙虚に子どもの声に耳を傾ける
  3. 子どものための環境に目を向ける。
    • 大人の側の問題と責任を明らかにする
    • 問題を解決しあう方策及び予防的観点を含め望ましい環境のあり方を探る

研究の目的

  1. 子どもを知る(子どもの真実に近づく)
    • 子どもを他との関係でとらえる
    • 専門性で分化させない~トータルでとらえる

      ⑴ 子ども自身の「ものの見方、とらえ方」を知る。

      ⑵ 子どもの生態やそこでの問題を知る。

      ⑶ 「子ども」の見方、とらえ方を考える。(子どもをどのように知るか)
  2. 子どもと環境を考える
    • 自発性が発揮できる環境
    • 最善の利益を保障する環境

      ⑴ 親子・きょうだいといった家族関係を吟味し、その望ましいあり方を探る。

      ⑵ 子どもに関する教育・医療・福祉などの諸環境を吟味し、その望ましいあり方を探る。

      ⑶ 子どもを取り巻く自然環境、文化や地域、社会のあり方、また制度のあり方を吟味し、 その望ましいあり方を探る。

研究の還元

  1. 個々の会員の子ども理解、大人としての責任の自覚、実践への寄与。(フィードバック)
  2. 社会に研究課題、成果を公表する。 (オープン化)
  3. 社会に子どもに関する問題の解決策、または予防策を提言する。(提言)

研究の領域 (研究の目的と対応から)

  1. 子どもを知る

    ⑴子どもの考え方、もののとらえ方、生きざま、願い  子どもの宇宙

    ⑵子どもはどうとらえられてきたか(子どもの社会史)  子どもの歴史

    ⑶子どもの変化・成長(発達とその障害や病理)  子どもの心身

    ⑷子どもの生活実態   子どもの生活

    ⑸子どもの人権  子どもの権利
  2. 子どもと環境を考える

    ⑴家庭での子育てにかかわること …… 子どもと家庭

    ⑵幼稚園・保育園・学校・その他の教育機関での教育 …… 子どもと教育

    ⑶家庭や福祉・保健医療機関での子どもの心身のケア …… 子どもと健康

    ⑷子どもを取り巻く環境における制度 …… 子どもと制度

    ⑸子どもを取り巻く地域環境と北海道の地域性 …… 子どもと地域

    ⑹核家族化・少子化・離婚増加・就労問題等の社会問題 …… 子どもと社会

    ⑺子どもを取り巻く文化 …… 子どもと文化

    ⑻大人の子ども理解のあり方、大人の役割、大人の責任 …… 子どもと大人

  *各領域においては、世界的な視野からの比較検討の必要

研究の手段

論文、実験、調査、アンケート、討論、対談、モノグラフ、ルポルタージュ、エッセイ、その他

研究の方法

様々な問題意識を持った人、様々な職種の人の交流を大切にする。

  1. 研究大会(総会)
    • 基調講演・基調報告・分科会・シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等

      〈意義〉

      ①主催者から問題を提起する場

      ②会員が問題意識を持ったことを発表する場

      ③意見交流する場

      ④実践への見通しを持つ場

      ⑤学会運営にかかわることを協議する場
  2. 研究誌
    • 機関誌「子どもロジー」 及び 研究紀要「北海道 子ども学研究」

      ①研究究大会での研究発表を広く紹介

      ②会員の研究発表の場

      ③あるテーマに沿った連載や特集を掲載し、問題を掘り下げていく場

      ④会員間の情報交換、討論の場

研究組織としての具体的活動

  • ⑴子どもに関する独自の研究活動(アンケート、調査、他学会の応報収集等)
  • ⑵講演会、シンポジウムなどの企画、後援
  • ⑶子どもに関する他組織との連絡調整
  • ⑷その他、学会の趣旨に沿った社会的活動
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