Hokkaido Society for Children

子どもロジー VOL.17

2013年7月27日発行 第17回研究大会集録

【巻頭言】北海道子ども学会会長 大場信一

第17回大会テーマ「子どものい場所-居・生・良・活・息・異…」
本学会は北海道の子どもを対象に研究を進め、発足して17年が経ちました。その間、都市化や核家族化、少子化などの社会環境の変化の中で、子育て不安が増大し、子ども・家庭を取り巻く環境は複雑化、多様化しています。それは、とりもなおさず、子ども自身の成長・発達にも大きな影響を与え、子どもの生きにくさ、子どもの不利に繋がります。
家族と暮らすことが子どもにとっての最善であることは、第一義的には揺るぎないものですが、残念ながら今日、家庭が安全、安心の源であるとは言えない状況が起きています。現代社会において、子どもが子ども期に、子どもらしく生活し、遊び、学ぶことを保障するためには、家族のみならず、児童福祉、学校教育、地域社会の連携が不可欠です。
そこで、子ども学会では、「子どものい場所」というテーマで、第17回大会を企画いたしました。特に、「社会的養護」に着目し、それを提供する側で、長くお仕事をされてきた大場信一氏と、ご自身が児童養護施設の利用者として、また現在、当事者団体を主宰されている立場である渡井さゆり氏に登壇いただくことになりました。「社会的養護」の制度、機能、マンパワーは、当事者である子どもの成長をどう支えてきたのか。また、子育てに対する社会的責任として、「子どものい場所」をどう保障するべきなのか。他職種、多領域の実践者、研究者は集まる中で、追究する機会にしたいと考えています。
それを受けて分科会では4つの視点で「子どもの育つ環境と養育性」を考え、それぞれに発表者からご自身の実践や研究内容をお話していただき、その話を基に参加者の皆様と議論していきたいと思います。
毎回好評のポスターセッションですが、今年も皆様からの発表を募集しました。
「い場所」の「い」を平仮名にしました。「居・生・良・活・息・異…」いろいろな「い」があります。子どもにとって、皆さまにとって、どんな「い」をあてはまるのか、大会を通じて考えていきたいと思います。

[トーク&トーク]

誰にだって い場所が必要
講師:大場信一氏
講師:渡井さゆり氏

[ポスターセッション]

デンマークの発達障害児の居場所―デンマークの国民学校を訪問して
発表者:日高朋美(北星学園大学院社会福祉領域修士2年)

母子世帯の生活問題の構造に関する研究
発表者:清水冬樹 (旭川大学短期大学部幼児教育学科)

大学生連携による「学び場」づくりの実践 ~発達障がい児童を対象として~
発表者:田中耕平(若者協力事業所 Link Next)

[分科会]

分科会A 支援者への支援
発表者:後藤龍太(医療法人社団北陽会牧病院)・長谷川香奈・中谷紫乃・平野直己
ゲスト:渡井さゆり氏
企画者:家村昭矩(市立名寄大学)

分科会B 保育者と保護者との関係性
発表者:後藤百合子(まこと保育所)
企画者:品川ひろみ(札幌国際大学短期大学部 幼児教育保育学科)

分科会C 家族の脆弱性に対する支援
企画者・発表者:藤原里佐(北星学園大学 短期大学部)

分科会D 創造的な保育を考える
発表者:鹿嶋桃子(名寄市立大学短期大学部)
発表者:横井洋子(元札幌市みかほ保育園保育士)
企画者:糸田尚史(名寄市立大学短期大学部)

[投稿論文]

1990年~2000年幼児教育・保育雑誌における食に関する掲載 -「幼児の料理」への提唱-
古郡曜子・杉村留美子(北海道文教大学)

保育者の専門性としての「子ども理解」:「気になる」子をどう理解するか
執筆者:美馬正和(北海道大学大学院教育学院博士後期課程)

支援者への支援
執筆者:後藤龍太(医療法人社団北陽会牧病院)・長谷川香奈・中谷紫乃・平野直己

【資料】会則・学会設立の趣旨と入会の呼びかけ・研究の構造・子どもロジー投稿規定・役員・編集後記

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